有用だったAfterEffects参考書。個人的まとめ

※2010年に書いたブログ記事を加筆・修正
有用だったAE参考書個人的まとめ

前回記事を書いた2010年から時は経ち、Adobe製品もCreativeCloudとなって、
Aftereffectsも例外なくCCとなり、なんとC4dLiteも使用できるようになりました。

値段的にも、全部のadobe製品が月々5000円、AE単体でも2200円(年間契約は必要ですが・・・)と
比較的手を出しやすい、挑戦しやすい環境が整ってきました。

これを機に映像制作を趣味にしてみるのもいいかもしれません。

そういうわけで、今回もAftereffects初心者の方に向けて参考書を改めて紹介してみようかなと。

◆Adobe After Effects トレーニングブック

今まで入門書だけで何冊も買って読んだりしてたんですが、個人的にはこの本が一番おすすめです。
6000円強という値段、700ページ弱にも及ぶ分厚い参考書です。
これだけ聞いちゃうと尻込みする方もいらっしゃるかもしれませんが、下手に内容のない入門書を
数冊購入してしまうよりは、これ一冊あればいいので損はしません。

目次

1章 インターフェイス
2章 ワークフロー
3章 素材の読み込み
4章 コンポジションの設定
5章 トランスフォーム
6章 モーション・コントロール
7章 親子関係とプリ今ポーズ
8章 描画モードとトラックマット
9章 マスク
10章 シェイプレイヤー
11章 時間伸縮
12章 3Dレイヤー
13章 テキスト
14章 キーイング
15章 トラッキング
16章 エクスプレッション
17章 要素と3Dチャンネル
18章 レンダリング

目次を見てわかるとおり一通りのことは勉強できます。
それに、実際にサンプルデータを触りながらなので覚えやすい上に、

・すぐに実戦で使える作例が豊富
・他参考書では説明されないような動画とAEの豆知識・TIPS
・エクスプレッションに関しても基礎から応用までの初心者には十分な説明

といった感じで個人的には購入して良かったなと思えた一冊でした。

書籍の対象とするAEのバージョンはCS3・CS4なので、CS5以降についてはその他書籍、もしくはWEBで補う必要がある。
といっても、書籍の内容を理解できて制作に生かせるようになっていればCS5以降の機能の習得も比較的たやすいはず。

AfterEffects標準エフェクト全解[CC対応 改訂版]

この本は実際に動画を作るときに大変重宝しました。
AEは標準で付属しているエフェクトだけでも、結構な数があり慣れない間は一つ一つ適用させながら探すのは骨が折れます(´ρ`)
なので、「あぁ、こういう表現にしたいときはどのエフェクトだったかな」と思ったときに、この本が活躍しました。
眺めてるだけでも、「これは使えるな(`ω´)グフフ」といった感じで発想が出てきますw

この本の優れているところは、各プロパティごとの説明と、プロパティの数値変更による見た目のサンプルが
掲載されているところだと思います。わかりやすいので。(難しいことはわからないけれど、いじればこうなるよ的な)

やはり、最初はどのようなエフェクトがあるのか。このエフェクトで何を作れるのかっていうことを把握することが大事かなと思います。
ある程度AEに慣れてくるとプラグインに頼ってしまうこともありますが、AEの標準エフェクトでも色々作れるし、いざというときに必要になることもあるので、
種類多く色んな映像を作る足がかりとなってくれる一冊です。

AfterEffects for アニメーション

続いてこちらの本。
【forアニメーション】とタイトルにもあるとおり、アニメMAD制作者にとってはある程度必須となるであろう、アニメで利用されているエフェクトの解説本です。
ボーカロイドPVも今のところの主流はイラストを利用した2Dの映像が多いので非常に役に立ちます。サンプルもダウンロードできるのし勉強しやすいのではないかと思います。

>BEGINNERについて
ある程度動画を作っている方にとっては目新しい技術やエフェクトがあるわけではないので、これからAEを触る方に向けた本当に初心者向け。

>アニメーション
アニメでよく見られるエフェクト、演出などが紹介されており、初心者から中級者へのステップアップに最適
初心者でアニメとかのエフェクトを勉強したいという方にはこの本が一番いいはず。

>EXPERTについて
中級者以上向け。
AEの標準機能+アニメ業界などで使用されているサードパーティプラグインを利用したエフェクトの紹介。
この本を読むレベルになっていれば、ある程度はエフェクトもどうやって作ってるかとかの見当もつくはずなので、
目的とする演出のためにプラグイン・もしくは標準エフェクトなど複数手段から最適解を得るための参考書として。

読解 Element 3D

Screenshot of www.flashbackj.com

Element3Dを持っていて日本語の説明を求めているならば必須。

パラメータが詳細に説明されており、凄く役に立ちます。

2014年12月頭に、Elements3Dがバージョン2へとアップデートされさらに強力なプラグインになりました。

v1よりさらに設定項目や、やれることが増えました。そのあたりの機能については記載されておりませんので

改訂版を出してくれたら凄く嬉しいですね。

それまでは、公式の英語のチュートリアルとかヘルプを見ながら頑張って作っていきましょう。

追記>V2.0対応の本も出ております。

https://www.flashbackj.com/book/element_3d_v2_book/

◆After Effects CS4 スタジオテクニック
プロが教える効果的なビジュアルエフェクトとコンポジット(DVD付)

※2018年9月4日現在
ボーンデジタルのHPからこの本のページが消えており、
Amazonの方はボッタクリ価格になってます。
なので本屋さんで探すか、英語版を購入するか、持っている人から見せてもらうなり、
譲ってもらったなりしたほうが良いかもしれません・・・
非常に良い本なので手に入りづらくなるのは残念です。
新しいCCでの翻訳本が出ることに期待しましょう。

中級者以上向け。または、中級者を目指したい初心者向け。(完全初心者では内容の理解が厳しいと思います。)
専門書の参考書なのでその分お値段も高めです。

基本操作からショートカットキーを含めて基礎として理解しておかなければいけないAEの機能の説明から始まり、
より実践的に、合成・カラー補正・キーイング・モーショントラッキング・エクスプレッション・光・気候・爆発・スクリプトなど
について作例を本で説明、付属のDVD内に収められているAEPで実際に確認が出来ます。
日本語版ではCS4しか出版されていない為、英語が読める方は最新版をお勧めしておきます。

目次

Section 1 基本操作

CHAPTER 1 AfterEffectsでの合成
CHAPTER 2 タイムライン
CHAPTER 3 選択:合成の秘訣
CHAPTER 4 パイプラインの最適化

Section 2 エフェクト合成の要点

CHAPTER 5 カラー補正
CHAPTER 6 カラーキーイング
CHAPTER 7 ロトスコーピングとペイント
CHAPTER 8 効果的なモーショントラッキング
CHAPTER 9 カメラと光学
CHAPTER 10 エクスプレッション
CHAPTER 11 32ビットHDR合成とカラーマネジメント

Section 3 クリエイティブな探求

CHAPTER 12 光
CHAPTER 13 気候と環境
CHAPTER 14 パイロテクニクス:熱、炎、爆発

APPENDIX 1 スクリプト

APPENDIX 2 JavaScriptガイド

この本のいいところは仕事などの為に知っておかなければいけない基本、
実際にAEを使っていく上で、映像制作の先達の方の技術が学べるということです。

中々難しいところもあり、自分も理解できてないところとか、実際にAE弄ってても
この参考書みたいに上手くいかないなと思うことは多々あるので、
何度も繰り返し作品を作って、経験を積むしかないなぁというところ。

基本事項などが多いので、派手なエフェクトとかではないですが、
個々の調整が作品のクオリティアップに繋がっていくことが実感できるかと思います。

映像を仕事にしたい方、趣味でもクオリティをさらに上げたい方にお勧めします。

(ちなみに、自分のブログでも紹介しているrd_LightWrapなどはこの本の著者の方が作成されております)

後は参考書じゃないんだけれども・・・CGWORLDとかいいかもです。
基本CGに関する雑誌ですが、ところどころAEの解説なども出てくるのと、なにより身近な作品で何をどう作っているのかを
知るのはモチベーションアップにもつながるはず。

最近(2017年10月2日)のおすすめ

After Effects 空間演出技法
【AfterEffects for アニメーション】の方と少し似ていますが、
映像制作における撮影・コンポジットの課程として参考になるかと思います。
趣味で映像を作っている方の、カット制作における絵作り、クオリティアップの為の参考書としても良書だと思います。
ただし、AEで仕事されている方が読む資料としては物足りないため、
AE初~中級者辺りの方におすすめかな。

以上。
今後、加筆・修正などは適当にしていきます。
とりあえずこれだけ読んで実践していれば、ある程度は思った通りの動画制作ができると思います。
脱初心者も目指せるかなと。

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